「To Err is Human」と同様に、人は間違えるものだ。

大事な用事で焦ることが滅多にない私が慌てて自転車で突っ走る。でも以前とは違うのはさっと跨(またが)ったつもりが、ヨタヨタと進行方向に真っ直ぐに走れない。下手をすると跨り方が不味かったのか男の肝心なところ打ってしまい、何とも言えない苦痛に見舞われる。

 

そんな時に限って、忘れものに気がつく。気がつくだけまだマシな方である。

慌てて踵(きびす)を返して家に駆け戻る。部屋に戻り又いつも出かける時の習慣、指差喚呼(ゆびさきかんこ)(指差呼称とも言う)にてエアコン、TV等のコンセント、ガス等などチェックする項目を確かめる。

 

指差呼称の習慣は己の能力、集中力の低下を怖れる余りに身について習慣であるのだが意外とその意味が広く深い。

 

*意識レベルが向上する。

気をつけていても毎日同じことのくり返しでは必ずヒューマンエラーが起こります。ヒューマンエラーを防止するには1人1人が意識を高めなければなりません。 そこで、「指差呼称」が大きく役立ちます。

「過つは人の性、許すは神の業」という言葉があります。「To Err is Human」と同様に、人は間違えるものだということを表しています。ヒューマンエラーは、人間が介在する状況において常に起こりうることなのです。

*確認の精度が向上する。

人は感情や気持ちの変化によって確認ミスをしてしまいます。 気分によって確認しないケースが非常に多いのです。 しかし、指差呼称をするという義務があれば確認ミスは起きません。 必ずしなければならない作業にいれることで確認の精度が向上するでしょう。 実験研究からも指差呼称は「確認の精度向上に有効な手段」とわかっています。 指差だけや呼称だけでなく、指差呼称が一緒になることで精度が格段にあがるのです。危険な職場では少しのミスが命とりになります。 ミスを減らすためにも、指差呼称は有効的です。

*指差呼称の基本は4つ。

指差呼称は誰でもできますが、正しい知識を身につけなければなりません。 指差呼称の基本は「口」「目」「耳」「指・腕」の4つです。 まず、「目」は確認すべき対象に向けてしっかり見つめます。 確認すべきところを見つめた後は「指・腕」の出番です。 親指が後ろになるよう、左手を腰にあてます。 右腕をまっすぐ伸ばして人差し指で対象を指してください。 対象となるものの名前を呼んだ後、耳元まで右手を振り上げます。 本当に合っているかどうかを確かめたうえで「よし!」と声に出してください。 声を出して確かめた後は、上げていた右手を振り下ろしましょう。 大切なポイントは、はっきりと声で確認することです。 小さい声では確認もできません。「耳」はしっかりと自分の声を聞くように心がけましょう。 以上の4つは基本形になるので頭にいれておいてください。私は実践しています。

 

*認知機能が活性化する。これは重要です。それを実践していることで自分の行動指針は間違いではなかった。

人は頭を使わなければ認知機能が衰えてしまいます。 最近は認知症になる人が急激に増えてきました。 若者でも若年性認知症という病気になりやすいのです。 けれども、指差呼称をすることで認知機能の活性化が期待できます。 指を使って自分の目で確認する、そして声に出す作業が脳の活性化につながるでしょう。 たとえ、実感はなくても自然と脳は働いています。 指差呼称での実験では黙読や呼称だけの方法よりも、血中酸素かヘモグロビンの変化量が非常に多かったのです。 実験でも証明しているほど、指差呼称にはさまざまな効果があります。 人間の不注意や錯覚、近道反応などの働きを防止にもなるでしょう。 より指差呼称の効果を生み出すには正しいやり方ですることが大切です。

要するに緊張感です。常に人に迷惑をかけてはいけないという、その為の緊張感が大事です。